中央区、港区、千代田区の都心３区は、高級賃貸住宅も多くあります。この都心３区の歴史の中で海外から政府が招聘した外国人専門家たちです。千代田区の町並みを作った人物として有名なのは、建築家ジョサイア・コンドルとその弟子たちです。コンドルは井上馨の官庁集中計画にも加わっています。丸の内の三菱一号館や鹿鳴館も設計しました。コンドルの弟子である曽禰達蔵は三菱２号館などを、辰野金吾は、東京駅をそれぞれ設計しました。コンドル氏は、中央区や港区に住んでいました。４０年間の滞在期間中、約２０年を現在の港区で過ごしていました。阿見町三井倶楽部など、コンドル氏が手掛けた建築は、いまも港区に存在しています。他にも当時の町並み形成に従事したのが、アイルランド生まれの建築技術者・トーマス・ウォートルスです。１８７０年代にできた煉瓦街は、ウォートルスが中心になってつくられました。彼は、経歴が謎だったそうですが、近年の研究で優れた職人的技術者として世界中を渡り歩くほど活躍した人物であることがわかってきました。江戸時代から、常に最先端の政治・経済・文化とともにあっった３区では日本人だけではなく、優れた技術を持った外国人たちによって、都心の魅力は高められていったのです。いろんな人々に支えられながら、発展してきた結果、職住近接で、生活利便性の高い街ができていったといえます。都心で賃貸住宅を検討する人々にとって、住む街としての人気が高いのも魅力であるといえます。現代もさらに高い専門性や志を持った人々を惹きつけ活躍する舞台となっています。そういったことから、都心３区は好循環を続け、街の価値をますます高めているといえます。