不動産の契約には書類が付き物ですが、素人はどのような書類がセットになっているのか、分からないものです。それらを整理して忘れないようにすることは非常に大切です。書類だけではありません。印鑑、身分証明書等は忘れたり落としたりできない物ですから、不動産業者に甘え過ぎず、自分できちんと管理しましょう。特に普段持ち歩いていない印鑑は落としたり、置き忘れたりしてしまいます。注意しましょう。さて、重要事項説明の中には契約解除内容が書かれています。ここを確認しておくのが重要なのは、借主の不手際でトラブルに発展した時、自分にどのような責任が発生するのかを認識しておく必要があるからです。典型例は、部屋の損壊、家賃の滞納等です。これらが起こった時は、退去を言い渡されてもしょうがないということです。契約解除内容と共に、禁止事項も確認しておきましょう。禁止事項は物件ごとに異なるので、思わぬ内容が書かれていることもあります。後で「知らなかった」と言い訳しないためにも、きちんと確認しておきましょう。よく見られるのは、「ペット禁止」「シェア禁止」等です。禁止事項に反した行動を取れば、当然退去勧告の対象になります。他にも賃貸物件に関する注意事項は山ほどありますが、ここではそれらの全てに言及しません。筆者が話したことは基本的な事ですから、全て守るようにして下さい。それ以外の注意事項については、書籍やネットで調べましょう。ところで、賃貸物件を探すということは、1人暮らしを始めるのかもしれませんが、初期費用が相当掛かることをご存知でしょうか。それを知らずに物件を探しても無駄に終わってしまう可能性があります。初期費用は大別すると、借主と仲介者に払う費用、引っ越し費用、家電・家具を揃えるための費用の三つに分かれます。